医学部の予備校は厳しいと言われていますが、一般的な予備校との違いは、さまざまあります。また、医学部の合格を目指すのであれば医学部の予備校に通うべきなのでしょうか?受ける学生はもちろん、お金もかかることなので親御さんも気になる部分だと思います。
もちろん、医学部合格を実現するためには、学習量はもちろん、質の高さも求められます。いかに効率良く学習を進められるか…。対策とスケジュールが鍵を握るんですよ!
今回は医学部の予備校が厳しいと言われる実態と、合格のために必要な予備校選びのポイントを解説していきます。
医学部の予備校は厳しい?大手予備校との違いについて
医学部の予備校とは、医学部独自の受験対策に特化した学習を行い、豊富な入試情報、分析力を武器に医学部受験までの道のりをサポートしてくれる予備校。医学部の受験は他学部とは違い、独自の対策が必要となるので医学部に特化した予備校選びは必要とされています。
医学部予備校は厳しい…圧倒的な学習量は必須項目
医学部の予備校が厳しいと言われるのは、その学習量や時間的拘束などが挙げられます。
平均して毎日12時間ほどの学習時間をルールとしているところも多く、原則休日なしというところも。基本時間は大体朝9:00〜夜21:00の間で、夕方まで集団授業、その後自習やテスト、質疑応答時間、個別指導というようなタイムスケジュールの予備校が一般的です。
自己管理だけで学習量を保つことは非常に困難ですが、医学部の予備校の厳しい環境下においては自分以外の目があることや、そのカリキュラムに拘束されることで担保できます。
厳しい学習管理で効率化をはかる
医学部の予備校では厳しい学習管理体制も大きな特徴です。現状の実力を把握しながら、志望校へ合格するためには何をすべきか、また生徒の能力に適している大学はどこかなど多角的な分析を行い、個別のカリキュラムを作成して、日々の進捗管理も厳格に行われます。
学習管理を徹底することで無駄を省き、効率の良い学習を実現しますが、「合う」「合わない」があるのはもちろんです。合格するための一つの手段として覚えておきましょう。
【選び方】医学部の予備校選びで重要な2つのポイント!
医学部の予備校には徹底した管理体制があることは上述の通りですが、どのような管理体制なのかを見極める必要はあります。進捗を厳格に管理して、的確に合格への道標を示してくれるかどうかはとても重要です。具体的にどのようなことに気をつけて予備校を選べば良いか、ポイントを2つ挙げていきます。
専門の進路指導スタッフは在籍しているか
予備校の中には、進路指導スタッフは大学生のアルバイトが行なっているというところもめずらしくありません。進路指導スタッフの役割は、講師と生徒の適性や能力、理解度をしっかりと情報共有しながら、一人一人のゴールに向けたカリキュラムの作成を行ったりします。
見学時などにどのような人が進路指導スタッフを務めているか質問してみても良いでしょう。「進路アドバイザー資格」という専門の資格も存在するので保有しているかどうかも良い判断材料となりますよ。
個別指導で自分だけのカリキュラム
医学部の予備校の授業形式は、少人数制か個別指導かになります。ここで避けてほしいのが少人数制の集団授業を選択することです。
少人数制の授業は学習の効率が一気に悪くなってしまいます。学力も志望校もカリキュラムも違う生徒が同じ授業を受けるというのは、理解している部分に時間を割くことになったり、わからない部分があっても先に進んでしまったりと、非常に無駄が多いのです。
せっかく医学部の予備校に通うのであれば、効率の良い学習をより確実にできる個別指導を選択することも手段の1つですよ。
医学部の予備校は個別指導も厳しい?医学部に合格するための環境とは
医学部の予備校環境には厳しい部分もあり少し気が引けてしまう人も多いでしょう。個別指導の場合は、担当講師が寄り添い徹底してサポートを行ってくれるので、最短で学力をつけ実力を引き伸ばすことができる手段です。個別指導の具体的なメリットも比較材料にしましょう。
弱点を見逃さず克服する
医学部受験は、予備校などで厳しい環境下に体を預けることも重要ですが、大切なのは「合格する」ことだけです。そのために、限られた時間で効率よく不足する学力を補い、志望校の対策をすることが求められます。
志望校ごとの対策についても、集団授業ではいくつかの大学の太枠の対策しかできないところを、個別指導ではまずは志望校の出題傾向や得意不得意から優先順位をつけて過去問演習を取り組んでいくことで、試験での時間配分の戦略も立てるなど総合的な対策を立てていきます。
能動的な授業で発想力を鍛える
個別指導では、聞くだけ、板書を写すだけのような受け身の授業は最小限にとどめ、生徒自身になぜその解答に至ったのか、どんな公式を使うかなど、理由や仮説を発言してもらうことを重点的に行うことで、知識の定着や発想力を鍛えることを目指します。
発想力を鍛えて自力で正解までの道筋を作る訓練は、応用力の強化には大変有効です。問題の解説は聞けばわかることが大半ですが、大切なのは自力で公式を思いつき解答を導き出せることです。
モチベーションに左右されない環境
学習管理ができない、ついサボってしまうなど、受験までモチベーションを一定に保つことは簡単ではありません。しかし個別指導であれば、合格を目指すシステムが整っている中で、厳しい管理下に置かれて半強制的に学習を行うことができます。
そして、担当講師や進路指導スタッフが常に寄り添い、学習状況を共有してサポートしてくれるというのは、孤立しがちな受験勉強の中でとても心強い味方となるのではないでしょうか。
まとめ
医学部受験を控え、予備校の厳しい環境を調べている方も多いでしょう。その中に個別指導という選択肢も取り入れ、比較しながら選択することも重要です。
特に、本当に通うお子さん(自分自身)にその環境があっているのかチェックしましょう。
両方にメリットがありますが、医学部受験は予備校が全てではなく、厳しい倍率の中で勝ち抜くことが大切です。しっかりと、受験までの道筋を描き、モチベーションを保ちながら試験日を迎えるために対策をとりましょう。