医学部合格には個別指導が良い?他の授業形態との比較や活用の工夫も

数学コラム

医学部の入試は難易度が高い上に高得点を取る必要があり、独学や学校の勉強だけでは足りないと感じる受験生も多いでしょう。医学部に合格するには個別指導で授業を受けるべきか、集団授業で十分なのか迷いますね。

自分に合う勉強方法を見つけるためにまずは予備校や授業形態の種類を知っておきましょう。医学部の受験には個別指導が良いのか、メリットとデメリットもおさえておくと予備校選びの参考になります。より効率的に受験勉強ができる個別指導の活用方法がありますよ。

医学部の受験勉強は個別指導?予備校?どちらが自分に合うのか

医学部に進むためには予備校の種類は大きく分けて2つあり、授業形態は3種類あります。それぞれの特徴を知ると自分に合った受験勉強ができます。

医学部に進むための予備校の種類

①大手予備校の医学部コース

大手の予備校には、理系と文系コースのほかに医学部コースがあります。これは医学部が他の理系学部と比べて選択科目が違うためです。このタイプは国公立大の医学部の受験生が多いです。なぜなら、国公立大学の入試は大学入試共通試験で全教科が出題範囲となっているからです。大手予備校の医学部コースでは全教科の勉強をカバーできます。

②医学部専門予備校

医学部専門予備校は、私立大学医学部を目指す受験生に向いています。私立大学の医学部入試では理系科目のみの出題がほとんどなので、入試科目に特化して勉強する必要があります。

医学部予備校の授業形態3つと特徴

①個別指導

先生1人に対して生徒が1〜3人の授業形態です。生徒に合わせた授業ができる魅力があります。医学部受験の科目に特化した個別指導もあります。

②少人数制

先生1人に対し、生徒が4〜8人の授業形態です。勉強する上での仲間ができ、個別指導的な要素も兼ねています。

③集団授業

生徒が9人以上の授業形態です。カリキュラムが整っていますが、個別性が低いので弱点などは自分で克服する必要があります。

家庭教師と個別指導の違い

家庭教師は先生と生徒が1対1で、自宅で教えてもらえます。かなり密接に教えてもらえますが、その分学費が高額であるケースが多いです。塾などに通う必要がないので、時間を節約できます。

【参考:医学部受験マニュアル  医学部予備校にもタイプはいろいろ。自分に合った授業形式を探そう

医学部受験は個別指導が良い?メリットとデメリットとは

それぞれの特徴を踏まえたところで、医学部受験には個別指導で勉強するのが有利なのでしょうか。デメリットもありますが、ご自分にとってメリットが上回るのかをみていきましょう。

自分の弱点を克服できるのがメリット

個別指導の良さは自分の進度に合わせられる点です。医学部受験では難易度の高い問題がでたり、幅広い知識が必要です。そのため、カリキュラムを組まれた授業形態だけではカバーし切れない部分があります。また、独学で勉強を進めている人や文系から理系に進路変更した人などは自分の理解度や進度に合わせて授業を進めてもらうと効果的です。

切磋琢磨し合う仲間ができないのはデメリット

医学部受験での個別指導のデメリットは仲間ができにくい点です。個別指導のみだと自分の他に生徒が1〜2人になってしまうため、互いに切磋琢磨し合う状況が作れません。馴れ合いになってしまうのは良くないですが、受験では適度に競い合うのは大切です。

浪人生こそ個別指導が良い

医学部を目指す浪人生こそ個別指導がおすすめです。浪人生の場合、高校の授業が一通り終わっているため、集団授業だと知っている内容が多くなります。医学部の受験が2回以上になっている場合も同様です。個別指導で自分の苦手な部分や復習したい範囲を重点的に勉強すると時間のロスが少なくなります。

医学部受験で個別指導はどう利用する?より効率的に勉強するには

医学部受験で個別指導を受けるのはメリットもデメリットもあります。しかし、活用方法によっては、より効率的な受験勉強を進められます。

受験で有利になる科目だけを個別指導で受講

医学部受験では数学と英語が重要です。特に数学は高校授業範囲からの出題ではあるものの、いくつかの手法を組み合わせて解く必要があったり、ひらめきが必要な問題があります。もちろん、問題自体がマニアックで難しいものもあります。

そのため、医学部受験で個別指導を使うさいは、受験に有利になる数学や英語だけを個別指導で受けて、他は集団授業を選ぶ方法があります。全体的な授業も受けられて、かつ弱点を克服できます。集団の授業に参加すると互いに高め合う仲間もできますよ。

オンラインでの個別指導を活用

最近の個別指導はオンライン講座も展開されています。自宅でオンライン授業を受けると行き来の時間ロスがなくなるため、その分の時間を違う科目の勉強などに充てられます。ビデオ学習とは違い、双方向のやり取りなので質問ができ、理解度を深められます。

まとめ

医学部の入試は倍率が高く、問題の難易度も高いため難関の学部です。合格するためにプラスアルファで予備校に通おうか個別指導を受けようか悩まれる方も多いでしょう。予備校の種類は2パターンあり、授業形態も3つあります。医学部受験で個別指導を利用するメリットは、自分が学習したい部分に重点的に時間をかけられる点です。同時に授業を受ける生徒が少ないため、切磋琢磨し合えない部分がデメリットです。

医学部入試のために個別指導を受ける場合は、集団授業との併用やオンライン授業の活用を行うと効率的に勉強を進められます。自分に合った勉強方法を見つけると合格へ近づきますので、授業形態はよく比較して検討してみてくださいね。