医学部の再受験は私立大が狙い目?大学選びと最短合格のコツを解説

数学コラム

医学部の再受験を目指す場合、「私立医学部の方が国公立よりいい」と聞いたことありませんか?「国公立を目指す場合は伸び悩む…」「ごく一部しか国公立は…」など、受験生ならではのイメージがあるでしょう。

しかし一概に言えるわけではなく、医学部の再受験で私立医学部を受けて受からない人ももちろんいます。合格までの道のりをどう考えるか…とても重要なことですよ。

目指したい大学があるのはもちろん大切ですが、できるだけ浪人期間を早く終わらせるのであれば、確かに私立医学部は再受験に向いていると言ってもいいでしょう。では、医学部の再受験はなぜ「私立医学部がいい」と言われるのか、今回解説していきます。

医学部の再受験は私立大学も視野に入れるべき!!国公立と年齢の壁

まず、国公立医学部の試験は、一次試験が共通テスト、基準点を超えて大学独自の2次試験に進むと言う流れです。まずは国公立の医学部と比較しながら考えてみましょう。

科目数や倍率…国公立医学部難易度の壁

共通テストは文系科目の社会や国語も必須になるため、その分学習量は膨大になります。その上で全科目90%前後の得点率がないと合格は難しくなります。なブランクがある再受験生にとっては学習量をこなすことのハードルがかなり高く感じられるでしょう。

2次試験は私立医学部の試験内容と同じように、英語・数学・理科2科目+面接、小論文という大学が多くなります。しかし、国公立医学部はまず共通試験の対策が必要となるため、受験対策は圧倒的に負担が大きくなるのです。

再受験に寛容ではない大学が存在する

もう一つ再受験の壁になるのが、年齢によって不利になる大学が存在する可能性がある、という点です。

2018年に東京医科大学で発覚した不正入試問題から、全国の複数の大学で年齢や性別による差別があったことが発覚しました。その後年齢や性別での差別を禁止する明確なルールができて、以前よりは環境は改善していますので少し頭に入れておく程度でいいでしょう。

参考:医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る調査について:文部科学省

医学部の再受験!私立・国公立含めた大学選びのポイントはどこ⁉︎

いくつかの壁がある医学部の再受験で、私立・国公立含め、志望校選びはかなり重要です。年間のスケジュール、対策などが大きく左右されますよ。

得意分野が活かせる試験内容の私立を選ぶ

私立医学部の試験科目はほとんどの大学が英語・数学・理科2科目です。志望校を私立だけに絞れば、学習量の負担は大きく軽減でき、限定した科目に集中して取り組むことができます。

再受験生は現役・1浪生に比べたら学力の大幅な伸びが期待できません。不利な状況を打破するために試験科目を減らして、短期間で学力を伸ばすことに集中した方が得策。そのため医学部の再受験では私立大学が力を発揮しやすいと言えるわけです。

学力重視!新設の医学部は狙い目

新設医科大学は、再受験生が狙いやすいと言われています。理由としては新設された医学部には、まだ医学部卒業生の就職実績や研究成果がないので、まずは限定せず広く学生を募集しようとする傾向があるからです。

医師国家試験の合格率が低いと補助金がカットされてしまうので、年齢よりも学力優秀な受験生を求める傾向もあります。4浪以上でも一定の合格者数が出ているので、選択肢に入れてみるのも良いでしょう。

2016年に東北医科薬科大学、2017年に国際医療福祉大学が新設されています。共に私立大学です。早稲田大学、同志社大学、東北福祉大学など今後医学部の新設予定が噂されている大学もあるので、情報収集は行うようにしていきましょう。

医学部再受験最短で合格を実現するためにするべきこと

医学部の再受験は、私立・国公立問わずに「ハンデ」を背負っています。時間があるように見えて、ありません。現役生よりも学力の伸び率が低いとされるぶん、しっかりと自分の現状と向き合い、学習を進めましょう。

自分の現状レベルを把握する

想定する自分の実力ではなくて、定期的に模試で自分のレベルを把握することが必要です。自分の現在の地点と目標地点に差があっては計画自体が絵に描いた餅になってしまいます。現状を把握しながら目標を設定して、時には軌道修正も必要です。自己分析と適した志望校の選定を怠らないように行いましょう。

予備校個別指導による徹底管理体制で挑む

医学部の再受験には医学部予備校の個別指導がおすすめです。再受験となると一人一人のレベルには大きな差があり、集団授業になれば、ついていけない、わかっている部分を繰り返すなど、個々のレベルに合わせることが不可能で大変効率が悪くなります。

医学部予備校の個別指導講師は、スキルの高い”教えるプロ”の集まりです。再受験という、時間がない、膨大な学習量をこなさなければならないという状況から、生徒の能力を的確に分析して、専門の進路指導スタッフと連携して最短で合格につなげるための個別のカリキュラムを作成してくれます。日々の進捗も徹底管理してくれるので、中弛みの心配もなくひたすら学習に向かえる環境に身を置くことができるでしょう。

また再受験に関する入試情報量も豊富で、分析力も高いので生徒のレベルに適した大学の提案、志望校の見直しをしてくれるなど学習面だけでないサポート体制が得られます。

予備校個別指導で最速で学力アップを図る

予備校の個別指導では、合格までを逆算した自分だけのカリキュラムで効率良く学習を進めることができます。

講師は生徒の理解力を細かくチェックし、弱点を見逃さず克服に努めます。満遍なく基礎力を定着させた上で、マンツーマンの強みである生徒に能動的な授業を行うことで、発想力を鍛え応用力をつけていきます。

最短で最大限に力を伸ばす事が可能なのです。また、個別指導であれば、志望校ごとの対策まで行き届くので受験直前まで心強い味方となってくれるでしょう。

まとめ

医学部の再受験の場合、私立医学部に絞るのは受験対策をする上で得策と言えるでしょう。もちろん、自分のいきたい医学部があるのであればそこに絞るのも重要です。

とにかく、医学部の再受験の場合は私立、国公立問わず、時間は限られています。例え、1年間という時間でも、現役生に比べるとモチベーションの管理や学力の伸び率は下がります。

その点をしっかりと自覚し、的確なサポートが受けられる個別指導、学習方法を選択して効率よく進めていきましょう。