これから私立医学部受験を目指すお子さんや親御さん。多くの方が心配なのが、現在の私立の医学部受験の実態と対策ですよね…。
実際、私立の医学部に限らず、対策として医学部専門予備校などに関心を持つ方が多いです。やはりわかりやすく「特化して学べそう」という認識が多くの人にあるのでしょう。しかしながら、私立の医学部受験などでどう対策をしていくか、という根底を理解していないと失敗につながることもあります…。
今回は、私立の医学部受験は特別な対策が必要なのか、そしてどのようにして受験までの1年間を過ごしていけばいいのか必須の知識を解説していきます。
なぜ私立の医学部受験には対策が必要と言われるのか…志願者も多い?
事実、大手予備校には医学部受験のためのコースもあります。もちろん、国公立、私学と分かれているので、お子さんも親御さんにとってもわかりやすいものとなっています。しかし、一般的な予備校には費用もかなりの額がかかります。まずは医学部受験について基礎知識を知っておきましょう。
受験科目が国公立より少ない?
国公立大医学科の場合、5教科7科目の共通テストの受験があります。しかし、私立大学の場合は英語と数学、理科2科目がベースとなり、そこに小論文や面接が加わってきます。中には小論文や面接のない大学もあります。ただし、共通テスト利用の方式を導入している大学もありますので、しっかりと受験を検討する大学のことを調べておきましょう。
また、国公立大医学科と私立の医学部を併願する場合は、共通テストが私立入試の前にあるのがネックとなりやすいです。
現役合格率が低いことも有名…
医学部入試が一時期かなり人気でした。親御さんの中には「医学部人気がすごいから受からないのでは…」とイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、実態としては私立医学部でも2019年以降は志願者数が減少傾向にあります。これは国公立大も同様で、全体として志願者数が落ち着いた、と考えて問題はないでしょう。
倍率自体も最近では差がていますが、それでも志願者数が減少した影響があっただけであり、あくまでも全体的には倍率が高いと言われています。
私立の医学部受験の大きな対策は「独自傾向問題」
近年、共通テストが導入されたりするなかでも、私立の医学部受験の場合は「独自傾向」への対策をどれだけしっかりできるか、が重要です。国公立を併願した場合を上述しましたが、やはり国公立後の私学の医学部受験となると対策が不十分になる可能性も否めません。したがって、しっかりと狙いを定め、スケジュールを確認、そして十分な対策をとって望めるように進めていきましょう。
年間を通して私立の医学部受験対策をどう考えるか!特化して学ぼう
「なんとなく医学部が狙えそう…」と、自分やお子さんの学力をみて考えるかもしれません。しかし、受験までの過ごし方は逆算が必要です。いつまでにどのくらいまで伸ばせるか…。特に、私立の医学部受験の対策をどう皆さんは考えていますか?
どこを目指すかしっかりターゲットを絞っていこう
医学部受験に関しては医学部専門の予備校などがさまざまあります。それぞれ大きさや提供内容も異なっています。もちろん、受験までを逆算して、どの形式で学習し対策を練っていくのか事前に決めておきましょう。
医学部受験のプロがいる予備校や個別指導を受けることが求められれますが、自分自身がどっちにあっているのか、自分の目指すターゲットに対して適切か、などをまずは判断すべきです。
特に…私立の医学部受験は数学の対策が必須
国公立、私立に限らず、医学部受験の場合、対策の1つとして数学が大きなベクトルを占めます。
数学に対して苦手意識を持っている人も多いでしょう。しかし、苦手だからといって医学部受験の場合は避けられない部分でもあるのです。特に私立の医学部受験の場合は、独自傾向なども出てくる部分のため、しっかりと対策を取らないといけないわけです。
基本的に、基礎問題からやっていくと時間が足りません。いかに効率よく対策を取ることができるかがポイントです。しっかりと自分の受けたい私立の医学部受験に対して対策を講じてくれるような指導を受けるように心がけましょう。
特に数学の場合は、細かく、効率よく学力を伸ばしていくことが重要!個別指導の場合はそのポイントを補えるメリットがあります。私立の医学部受験の対策として数学は個別指導がおすすめです。
まとめ
私立の医学部受験の場合はしっかりと特化した対策が必要になります。そのため、試験本番までを逆算してスケジュールを組んで、取り組まなければなりません。親御さんはもちろん、受験するお子さん自身がゴールを明確にわかっている状態を作るようにしましょう。
そのため、医学部を受ける多くの人が医学部専門の予備校に通いますが、「ただ通う」だけでは合格に辿り着けません。私立医学部受験の場合は傾向問題などの対策もあります。そしてモチベーションの意地など…。しっかりと、受験まで指導を受ける場所を考えて探すようにしましょう。