「将来医師になりたい」と思っている方にとって、医学部への入学は最初の登竜門ですよね。医学部に入ることは、医師になるための唯一の道であり、その入学試験は毎年「超難関」と言われています。
医学部は国公立と私立がありますが、私立は特に入るのが難しいとも…。したがって、私立の医学部を突破するには特別な勉強法が必要なのです。
私立の医学部受験に最適な勉強法とはどんなものなのか、知っておきましょう。また塾選びもとてもポイントになってきますよ!
狭き門!私立の医学部受験の難しさとその原因とは?
私立の医学部入学は「狭き門」と言われています。受験者がとても多く、私立の医学部突破には、特別な勉強法が必要です。受験をする方は、血の滲むような努力をしております。そんな私立の医学部受験の難しさとは、どういったものなのでしょうか。
私立の医学部入試の現状とは
私立の医学部志願者は年々増加傾向にあります。受験者も国公立よりはるかに多く1000人を超えている所もあります。
有名な大学で、2021年度入学の、医学部の一般選抜試験の倍率を見ると以下の通りです。
- 私立医学部…東京医科大学21.3倍 聖マリアンナ医科大学28.5倍
- 国公立大学…東京大学3.8倍 筑波大学3.6倍
私立の方が倍率が格段に高いことがわかります。
[出典:メディカぺディア・私立医学部入試志願者数・倍率2021年]
[出典・メディカぺディア・国公立医学部入試志願者数・倍率2021年]
私立医学部が高倍率な理由
私立の医学部が高倍率の理由は、国公立に比べ受験科目が少なく済むという点があげられます。国公立は共通入学試験を受験するた5教科7科目の勉強が必要です。しかし私立の大部分は3教科が主流です。
また、私立医学部が高倍率な理由は国公立の滑り止めで受験する方が多いからです。私立受験の場合、受験日が被らなければ複数大学を受験することが可能だからでしょう。
再受験も覚悟すべき現役率
私立の医学部の現役率は一部の大学を除いて30%を切ります。合格者の7割が浪人生なのです。
私立の医学部受験は、学校ごとの傾向をおさえた勉強法が必要で、現役ではその勉強が不完全なまま受験する方が多いのが現状です。浪人生は一度受験した経験があるため、その大学の傾向をしっかり組み込んだ勉強ができ、合格率があがると言われています。
私立の医学部突破のための勉強法のポイントとは?
私立の医学部は、合格を勝ち取るために勉強法をしっかり知っておく必要があります。では私立の医学部を突破するための勉強法にはどんなポイントがあるのでしょうか。
勉強計画を必ず立てる
私立の医学部受験には、最低でも3000時間の勉強が必要と言われています。この膨大な時間を、効率よく勉強に使うためには、ただ漠然と勉強するのではなく教科ごとの学習計画をたてることが大切です。
計画をたてる上でポイントは3つです。
①「いつまでにC判定からB判定にする」など、期限を作るようにする。
②私立は11月から推薦入試が始まるため遅くとも9月までには一度志望校の過去問を解くようにする。 ③遅くても夏休みまでには苦手分野を潰しておく。
教科別の勉強法は必要か
私立の医学部は大体が「数学・英語・理科」の3科目です。理科は「生物・物理・科学」から一つ選択できるのが主流です。
①数学
数学は私立の医学部を目指す方にとって、絶対に苦手にしてはいけない科目です。数学は問題をひたすら解いて数をこなし、解法を暗記することが、飛躍的な成績アップの近道です。
②英語
英語は差が開きにくい教科ゆえに、安定して高得点をとる必要があります。よって、1つの失点が、合否に大きく影響します。「文法・構文・速読力・リスニング力」を伸ばし、総合的な解答力をつけることが大切です。
③理科
私立の医学部の受験問題で、生物・物理・科学は、大学ごとの傾向が強く出ます。よって理科では、その大学の過去問をより多く解き、その大学の試験の傾向をつかむことがカギとなります。
大切な塾選び!私立の医学部突破の勉強法に最適な予備校とは?
私立の医学部突破のための勉強法として、予備校に通うことを検討している方は多いのではないでしょうか。独学でもいいですが、予備校で講師に教わりながら勉強できるというのは心強いですよね。
予備校には大学進学予備校と医学部予備校があります。私立の医学部突破の勉強法として通うには、どちらの予備校がいいのでしょうか。
大学進学予備校の特徴とは
大学進学予備校は、「共通入学試験に対応したカリキュラム」が特徴です。よって国公立・私立問わず、どの大学の受験にも対応していると言えます。
しかし私立の医学部受験の勉強法を望んでいる方には向いていません。私立の医学部受験は大学ごとに試験の傾向が色濃く出るので、大学進学予備校はそういった個別のカリキュラムには十分な対応ができない場合が多いです。
費用面では、年間50~100万円が相場となっています。全国各地にあるので、地方在住の方でも通いやすいです。
医学部予備校とは
医学部予備校は「医学部受験に特化」した予備校です。大学別の傾向にも対応してくれるので、私立の医学部受験の勉強法をとしては、医学部予備校のほうがいいでしょう。
しかし医学部予備校は、午前中から授業があったり、寮が完備されているところも多く、浪人生の割合が多いのが特徴です。現役生には馴染みにくいというデメリットがあります。
費用は年間300万以上のところが多く、金銭的負担が大きいです。また地方には無い場合があり、誰でも通えるというわけでは無いので注意しましょう。
私立の医学部受験の勉強法には個別指導がオススメ!
私立の医学部受験の勉強法で予備校を検討する際、注目したいポイントがあります。それは「個別指導かどうか」です。
多くの予備校は集団講義形式が主流です。しかし狭き門且つ、大学ごとの対策立てが必要な私立の医学部受験にとっては、個別指導のほうがより細やかに受験に向けて生徒をサポートしてくれるのでオススメです。
では私立の医学部受験の勉強法に、個別指導がよい具体的な理由とはどんなものなのでしょか。
基礎力を定着させるのに有効的
個別指導は問題の正誤だけではなく、講師が「なぜその解答に至ったか」をその場で確認できます。集団では講師が生徒一人一人の問題を解く経緯を確認するのは無理です。
「なんとなく解けた」のと「根拠と道筋を持って解けた」では、その次の応用問題が解けるか解けないに関わります。個別指導では、毎回の授業で「確実に解く」を大切にし、結果、基礎力を鍛えることができます。
応用力アップが見込める
集団では、講師が解説をしてそこで終わるので、実は自力で解ける力はついていないことが多いです。一方個別指導では、まず生徒が先に解いてみて解くまでの過程を講師が確認し、生徒の考えをなるべく生かして正解への道筋を教えます。
それが生徒にとって最も応用力がつく方法であり、緊張する本番でも力を発揮できるかどうかにつながるのです!
生徒のメンタル面と学習管理面
個別指導とは、一人の生徒と一人の講師が向き合って、「私立の医学部合格!」の目標に向かって歩んでいきます。信頼関係もできるので、勉強のストレスを抱えがちな生徒にとっては、個別指導の講師は頼れる存在になるのです。
個別指導の講師は学習計画も管理してくれるので、常に自分にベストな勉強法を導いてくれますよ。
まとめ
①私立の医学部の倍率は例年高く、合格が難しい
②私立の医学部合格のためには、学習計画が大切。教科ごとの勉強のポイントをおさえよう
③予備校は大学進学予備校と医学部進学予備校がある
④私立の医学部受験には個別指導がオススメ!
私立の医学部受験は、「勉強をしない日はない」といわれるほど勉強漬けの毎日です。辛いと感じることもあると思います。個別指導は、生徒のそんな辛さにも寄り添いながら、私立の医学部合格の手助けをしてくれます。
いつか医師になった自分の姿を思い描きながら、長い受験生活、がんばってくださいね。