【数学の勉強が苦手な高校生へ】積み重ねが必要な数学のポイントをしっかり抑えて成績アップを目指そう!

2021-05-09
数学コラム

中学校まではそれほど数学が苦手ではなかったものの、高校生になるとテストで満足がいく点数がなかなか取れないということが少なくありません。小学校から学ぶ算数は主に計算が中心ですが、中学校の数学は数式のほかにも、文字や記号、図、グラフなどが出てきます。さらに、高校の数学はこれまでの知識を総合的に駆使して問
題を解く必要があります。つまり、数学の勉強が苦手な高校生は、これまでのどこかの単元や分野がしっかり理解できていないのかもしれません。

今回は、数学の勉強が苦手な高校生に、中学校の数学をいま一度復習することをおすすめしたいと思います。中学数学でつまずきやすい単元と高校数学に必要な力、そして効果的な勉強法をぜひご参考ください。

数学の勉強が苦手な高校生は中学数学を復習するべし

高校生になってから数学の勉強が嫌いに、あるいは苦手になってしまう原因のひとつは、中学校で学んだ内容がしっかり理解できていないことがあげられます。ここでは、高校と中学で学ぶ数学の違いと、高校数学につながる中学でつまずきやすい単元をみていきましょう。

高校と中学校で学ぶ数学はまったく違う

中学校で最初に学ぶ数学は、まだまだ小学校で学ぶ算数の延長だといわれています。文章問題の場合には、教科書にある公式や問題の解き方さえ覚えておけば当てはめるだけでも解けるでしょう。計算問題も、負の数やx・yなどの文字が加わって最初は戸惑うこともありますが、計算力が身についていればそれほど難しくはありません。つまり中学数学は、暗記力と計算力が重要だといえます。

いっぽう、高校数学はその応用編です。計算問題の基本は四則の計算ですが、より複雑になります。文章問題ではとくに論理的に読み解き、暗記した公式をどこで使うのか理解する力が必要なのです。

中学校の数学でつまずきやすい3つの単元

高校で学ぶ数学は、中学で学んだ単元を土台に積み上げていきます。その基礎が固まっていないと、いくら高校数学の勉強をしても身につかないといえます。ここに、中学数学でつまづきやすい単元をあげました。

①方程式

②図形

③関数

中学校で学んだことは高校数学の基本

中学校数学のつまずきやすい単元をみてきましたが、少し苦手だったなと感じていたものはありませんでしたか?上記の「方程式」と「図形」・「関数」は、高校生から学ぶ「数学Ⅰ」と「数学Ⅱ」と密接な関係があることも分かると思います。つまり、数学は小学校から高校12年間かけて日々学習を積み重ねていくものです。どこかで理解が不足している単元があれば、そこまで戻って習得する必要があるのです。

数学の勉強が嫌いでも好きになるために必要な3つの力

高校生ならたとえ数学が嫌いでも、残念ながら毎日学校で、そして自宅で勉強せざるを得ません。大学受験生ならなおさらです。ここでは、数学を勉強する高校生が少しでも楽しく学習するために身につけておきたい3つの力をご紹介します。

文章問題を読解して要約する力

高校数学の文章問題はわざとかな、というくらい複雑に書かれていることがあります。でも、かみ砕いてみると簡単な数式や公式で解けることが少なくありません。長い文章で書かれていればいるほど、どんな内容なのかを読み取り、そして要約する力が必要だということです。問題文をしっかり読解できれば、自ずと使うべき公式が明確になるはずです。また、読解するためには、「任意の~」や「少なくとも~」などの数学的用語が意味することも理解しておきましょう。

公式や解き方を証明できる力

数学の文章問題を解くには読解力が必要ですが、この力は公式を証明することで確実に身につきます。なぜなら、公式とは問題を解くプロセスそのものだからです。小学校の算数でも文章問題から自分で式を立てることをやってきたはずです。式の立て方を見れば、どんな過程で答えを導き出したのかが分かります。中学高校の数学で学んだ公式も、ただ暗記してパターンに当てはめるのではなく、いちど証明してみると、どこで使えばよいのか分かるようになります。

計算の正確さとスピード

式を立てる、あるいは公式に当てはめることができても、肝心の計算が間違っていてはどうにもなりません。数学は論理的な思考力も大切ですが、テストや試験では答えが正解でなければ丸はつきません。計算ミスをしないためには、なんども繰り返し練習するしかありません。やればやるほど計算のスピードは速くなりますし、ケアレスミスも少なくなるはずです。

数学の勉強が苦手な高校生におすすめの勉強法とは

ここまで、中学で学んだ数学は高校数学の基本であることや、高校数学の成績を伸ばすために必要な3つの力についてお話してきました。ここでは、数学の勉強が苦手な高校生におすすめしたい勉強法をご紹介したいと思います。

中学数学の問題集をやりこんで分からないところを明確にする

自分が数学のどの単元がよく理解できていないのか分かっていますか?数学が苦手な人は、「分からないところが分からない」というケースが多いように感じます。それでは苦手を克服することは難しいでしょう。

その場合には、中学校の数学の教科書を復習してみてください。簡単に解ける問題ばかりのはずですが、そうでもないのではないでしょうか。あるいは、今の学年よりもひとつ下の参考書に取り組んでみてもよいでしょう。
新し単元の勉強をどんどん進めるより、まずは自分が理解できていない部分をさかのぼって見つけることが最優先です。

数学の個別指導で徹底的にサポートしてもらう

自分で学習の計画を立てることが難しいのであれば、やはり個別でサポートしてもらうことをおすすめします。なかには受験生で予備校に通っている人もいるかもしれませんが、集団授業では分からないまま進んでしまうことも少なくありません。1対1の授業スタイルの個別指導では、分からないことがすぐに先生に質問することができるほか、高校数学から受験に向けた学習計画を立ててもらえるなどのメリットがあります。

YouTubeや通信教育で何度も繰り返して学習する

最近では、YouTubeや通信教育で数学を学ぶ人も増えているようです。自宅で自分の好きなタイミングで授業を受けることができます。また、学年をさかのぼって学習できたり、何度も繰り返し学習できることがメリットでしょう。なかには、予備校講師や学生が独自の切り口で講義を配信していますので探してみてください。

こちらの「高瀬の高校数学攻略チャンネル」では、高校数学ⅠA・数学ⅡB・数学Ⅲの単元ごとの動画を見ることができます。また1つの動画が5分程度にまとまっているので、隙間時間や復習をかねてご覧ください。https://youtu.be/7N0kxqkK3tE

まとめ

高校数学は、これまで小学校と中学校で学んできた土台の上に積み重ねていくものです。単元ごとに学ぶ内容は、学年を超えて密接に関係しているので、階段をひとつ飛ばしで進むことがとても難しい科目だといえます。
また、数学には読解力と解答までのプロセス、そして正確な計算力が欠かせません。

数学の勉強が苦手だったり授業についていけない場合、どこかの単元をよく理解しないままになっている可能性があります。まずは、自分がつまずいているところまで戻って学習することが大切です。数学の勉強が好きといえる高校生になるためにも、さまざまな勉強方法のなかから自分にあったものを選ぶとよいでしょう。