医学部の受験に必要な勉強時間は?合格に向けた時間活用術!

数学コラム

最難関といわれる医学部受験、これから受験勉強を始めなければ!と考えている人も多いですよね。しかし、気になるのは医学部合格のための勉強時間がどれぐらい必要なのか。ということです。時間はみんな平等に1日24時間しかありません。医学部合格に向けた受験勉強は時間をどう使うかが結果を左右します。

今回は、医学部受験を突破するために必要な勉強時間をご紹介します。学校や部活動で時間がない!と思っている人も時間は、使い方次第で作りだすことができます。時間がない、という先入観にとらわれず、普段の時間の使い方を見直すことから始めてみましょう。

医学部受験合格者たちの勉強時間とその特徴とは⁉

医学部受験の合格者たちは一体何時間勉強しているのか。データから合格のために必要な勉強時間を確認してみましょう。受験勉強も大事ですが、そればかりに時間を使えるわけではありません。プライベートと受験勉強はメリハリを持って行うことが継続の秘訣です。

平日よりも休日に勉強時間が多いという特徴

医学部を現役合格した人たちの平日・休日の勉強時間をみてみると、平日は約4~6時間が42%をしめており、次いで12時間以上が12%、6~8時間以上が11%となっています。いっぽう、休日では10~12時間が37%、次いで12時間以上が36%と、10時間以上が6割以上を超えています。平日が時間の確保が難しい分、休日に多くの勉強時間を割いている傾向がみられます。

学年別でみる勉強時間の変化

高校1年生は主に科目の基礎固めに集中して取り組みます。平均勉強時間は約3時間、慣れない通勤や部活動など徐々に体を慣らしながら勉強時間を確保する必要があります。

高校2年生では科目も増え、いよいよ本格的な受験勉強が始まります。平均勉強時間は約4~5時間、平日の勉強をコンスタントに行い休日はしっかり時間を確保して勉強に取り組みたいところです。

高校3年生では、志望校の入試傾向をつかみ受験に向けて筆記試験対策だけでなく、小論文や面接対策に力をいれます。平均勉強時間は5時間、全科目をまんべんなくでき苦手分野を残さないように進めていきましょう。

医学部への受験の勉強時間が多い理由と必要な時間

医学部への受験合格するためには、ある程度勉強時間を確保する必要があります。医学部は最難関といわれるに相応しく合格には高い水準の学力が必須です。勉強時間を多く必要とする理由を詳しくみていきましょう。

各科目で求められる知識が高度である

医学部受験では、受験生のレベルが高いためどれか一つ得意科目で点数を伸ばしても必ず合格できるとはいえません。とにかく医学部受験では、苦手科目・苦手単元を作らないように各科目がまんべんなくできることが大事になってきます。このように、全体として求められるレベルが高いため、勉強時間を多くとることになります。

頭に定着させるための復習時間が必要

人の脳は、覚えたことを定着させなければどんどん忘れていきます。脳は、無意識に記憶に留めておくもの、必要のないものを選別しています。脳に定着させ、必要なものだと認識させるためには繰り返しの復習時間が必要です。特に医学部受験は、高度な知識がもとめられます。知識の取りこぼしを防ぐためにも十分な復習時間をとりましょう。

医学部の受験に向けて勉強時間を生み出す3つの方法

勉強時間を多くとらなければならない、と思うと寝る時間を削らなくてはならないのかと思いますよね。しかし、現役合格した人たちの多くは、勉強時間と同じように睡眠時間もしっかりとっています。睡眠時間を削るのではなく、今ある時間をどう使うかを考えてみましょう。

①時間の使い方を見直す

自分の生活スケジュールを書き出します。スマートフォンやテレビをぼーっと眺めている時間はありませんか。書き出した内容から削れる時間や失くせる時間を見つけましょう。気分転換にスマートフォンを触ったり、テレビを見るのは良いですが、休憩時間が1時間なら30分に短縮したり、時間が決まってないものは明確に決めると時間の無駄が減り、使える時間が増えます。

②勉強計画をたてる

やみくもに勉強をしていては、どの科目を優先してやったら良いのかわからなくなってしまい効率があがりません。そこで、勉強計画を立てましょう。医学部への合格を大きな目標とし、一年→3カ月→一週間と細分化して近い未来の目標をたてることで自分のやるべきことを明確化できます。

勉強道具のひとつにスマートフォンを加える

スマートフォンは今や一人一台もっているものですよね。通学途中や勉強の息抜きなど、使うタイミングはさまざまです。スマートフォンの使用は勉強の妨げになる、と思われがちですが、スマートフォンを勉強道具のひとつにすることで勉強の仕方を工夫できます。学習アプリで英単語の勉強をしたり、ノートや教科書の内容を撮影して通勤中に確認したりと幅広い使い方ができます。

長時間の勉強での集中力を維持する方法

長い時間勉強していると、ぼーっとして内容が入ってこない、そんな経験をしたことはありませんか。長時間集中力を維持するためには、継続して慣れていくしかありません。集中力の維持するための方法を3つご紹介します。自分にあったやり方を考える際の参考にしてください。

時間帯ごとにやる科目を変える

時間帯によって、適した科目があるのをご存知でしょうか。これは脳の活動と関係しています。脳が活性化するのは朝です。朝には、復習や見直しなどの軽いウォームアップから始まり、思考力を問う理数系の科目をやるのがおすすめです。いっぽうで寝る前は、一番記憶の定着がしやすい時間帯です。寝る前には暗記系科目の勉強をし、脳に定着させましょう。時間帯を区切ることで科目ごとにメリハリもつくので、効率も良いです。

机の回りは常に最低限のものしかおかない

勉強中は、参考書やノートなど必要なもののみを手の届く範囲において置き、余計なものを机から排除するようにしましょう。手の届かない場所にあると取りに行くために一旦勉強を中断することになります。また、スマートフォンやPCなど誘惑するものが近くにおいてあると、ついついそればかり触ってしまうことになるため、机の上は必要最低限のもののみを置くようにしましょう。

睡眠・休息はしっかりとる

勉強時間が確保できないから、といって睡眠時間や勉強の合間の休息を削るのは逆に勉強の効率を妨げます。睡眠時間がしっかりとれていれば、集中力の向上や記憶の定着もスムーズに行えます。また、人が集中できるのは1時間程度といわれています。1時間を目安に時間がきたら5~10分休憩をとって切り替えるなど、休憩時間を定めてだらだらとした時間を作らないのがポイントです。

まとめ

医学部受験では、各科目において求められる知識のレベルが高いため多くの勉強時間を必要とします。これ以上勉強時間を増やすことなんてできない、そんな方はまずは自分の普段のタイムスケジュールを見直すことで、無駄時間が浮彫になります。誰にでも、気づかない無駄時間が存在します。削れる部分は削って時間を生み出しましょう。

集中力の向上には睡眠・休息は不可欠です。長時間の勉強で疲れた脳を休ませてリフレッシュ、同時に記憶も定着させられるので時間をきめて休息をとるようにしましょう。