2020年度私立医学部の入試も中盤戦に差し掛かってきました。受験を終えた学生さんたちの声を聞くと,「傾向が変わった」とか「問題が難しくなった」等といった悲鳴とも呼べる声が聞こえてきます。
実際に現在入手可能な入試問題を見てみると, 確かに問題が難しくなっている大学が多いように感じます。
ここで面白いと感じた1問をご紹介。これは、国立医学部志望の学生さんたちにも是非解いてほしい問題です(北大志望者!是非チャレンジ!)
(問) 4辺のうち, 3辺の長さがaである台形の面積の最大値を求めよ.〔2020 埼玉医科大〕
いわゆる1行問題というやつです。難易度としても手頃ですし、入試では差のつく問題であったと思われます。
考え方と(答)を知りたい方は以下をクリックしてご覧になって見てください。
図形の問題は、図形的に解くのかorベクトルで解くのかor思い切って座標を設定するのか?と、頭を悩ませる事が多いですよね。今回は距離がaで一定であるように点をとることから, 座標設定してみると比較的簡単に面積の立式が可能になるという良問でした。
最近私立医学部の入試問題でも、こういった本格的な入試問題が増えてきているんですよね。小手先だけでなく、まじめに数学の力を養ってきた学生が点数が取れる入試になっているということです。
難しい問題が増えると入試問題全体が難しくなったように感じられますが、実は簡単な問題も少なからずあり、結局合否を分けるのはそういう問題を取りこぼさずにきちんと得点出来たかどうかです。
そういう意味では、過去問の研究は大切。きちんと自分なりに研究して分析しておくと良いでしょう。
勿論、我々プロに頼ってもらってもかまいません!何とか今年で受験を終了させるべく全力で残りの入試も乗り切ってください!